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■2025年7月27日:青空の河 及び続編

 原題:タイトルと同題 (1985年日本) クリックして拡大  原題:続・タイトルと同題 (2000年日本)
 著者:檜與平/1921-2005 日本生  著者:檜與平/1921-2005 日本生
 文庫初版:2008年7月14日   文庫初版:2000年12月14日 
 初版時価格: 990円  初版時価格: 695円
 巻数:単巻  巻数:単巻
 品番:あN-111  品番:あN-292
 管理人読了日:2024年12月3日  管理人読了日:2024年12月9日
 映画化:未  映画化:未
 映画題名:  映画題名:
 映画主演俳優・女優:
 
 映画主演俳優・女優:
 
 日本語DVD化:−
 
 日本語DVD化:−
 

著者の穴吹智は、陸軍飛行第五十戦隊の三羽鳥、
運の穴吹、腕の佐々木、度胸の下川と言われた戦闘機操縦者のうちの一人である。

総撃墜数は51機を誇り、黒江保彦と陸軍エースの座2位を分け合う。

本書は著者が隼戦闘機を通じて戦った全期間を詳述した戦記だ。
本編から続編へは明らかに続いており、一緒に読んでおいたほうが良かろうと思われる。


肩先に刺さった爆弾の破片を飛行中に素手で引っこ抜いたり、
被弾して血だらけのまま弾丸切れの隼でB-24の機体に馬乗りになるなど、
常人には考えられないような敢闘ぶりをする。

なにしろ味方は「零戦野郎」、敵は「ハリケーン野郎」ときたもんだ。
気迫のほどが知れるというものだ。

戦友の死を眼前にして、
−−−思えば短い短い人生であった。しかし、それが当時の若者の現実であった。
と悲憤するシーンがある。

現代とは間違いなく違う時代の話だ。
しかし、同じ日本人であったのだ。


著者は敵機を撃墜するたびに、敵に対して弔辞を述べている。
現代の「貧困」「ブラック企業」「パワハラ」に代表される
生ぬるい世界に生きる我々は、それこそ本書を読んで襟を正すべきであろう。

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